コーヒー豆の情報
- 産地:ペルー共和国 クスコ県 インカワシ地区
- 生産者/農園:インカワシ農業組合(514農家)
- 品種:ブルボン種100%
- 精製方法:ウォッシュド(水洗式)
- 標高:1,600~2,300m
- 等級:スペシャルグレード
- Qグレード:84.50点
- 欠点豆:0~5点(輸出規格以上の特別仕様)
- 乾燥:天日乾燥
- 認証:Qグレード認証
標高2,000m級の雲霧に包まれたインカワシの山々で育まれたこのコーヒーは、ブルボン種100%の純粋性が生み出す上品な甘さと複雑性を持っています。チョコレート、ハチミツ、リンゴの優しい甘みに、緑茶を思わせるクリーンな余韻、アーモンドの香ばしさ、イチジクのまろやかな果実味が重なり合います。カップ・オブ・エクセレンス受賞者を数多く輩出する名門組合が手がける、84.50点のQグレード認証を受けた特別なコーヒーです。
パッケージ情報
kurohige coffeeでは、紙とBioPBS™製の生分解性パッケージを採用し、環境への配慮を大切にしています。地球にやさしい選択肢として、安心してご利用いただけます。
保存方法と鮮度についてのアドバイス
焙煎後2~5日以内の新鮮なコーヒーを発送しています。開封後は1か月以内にお楽しみいただくのがおすすめです。長期保存には冷蔵庫をご利用いただけますが、食品の匂い移りや湿気に十分ご注意ください。
コーヒー豆の物語
神聖なるインカの最後の聖地
「インカワシ」―ケチュア語で「インカの家」を意味するこの地は、スペイン征服時代にインカ族が最後に逃れ住んだ聖地とされています。標高5,520mのチョケサフラ雪山の麓に広がるこの秘境で、514軒の農家たちは500年前から受け継がれる神聖な儀式とともにコーヒーを育てています。
毎年収穫前、生産者たちはパチャママ(母なる大地)とアプス(山の精霊)に感謝の供物を捧げます。そして収穫時には古来のアイニ(AYNI)という相互扶助システムで助け合い、一粒一粒を手摘みで選別します。この収穫作業の70-80%は女性たちの手によるもので、その繊細な技術が品質の高さを支えています。
カップ・オブ・エクセレンスの常連産地
インカワシ組合は2019年(2位)、2020年(1位)、2022年(2位)とペルー・カップ・オブ・エクセレンスで上位入賞を続ける名門中の名門。品種ごとに区画を分け、最新の光学選別機を何度も通すことで、欠点豆0-5点という驚異的な品質を実現しています。
朝霧に包まれる冷涼な早朝、暖かな午後、そして星空の下の涼しい夜。この劇的な寒暖差と火山性土壌が、ブルボン種の持つ本来の甘さとエレガンスを最大限に引き出します。
おすすめの焙煎度合い
この豆は、ミディアムロースト(中煎り)で本来の特性を最も美しく表現します。
中煎り(ミディアムロースト)
チョコレート、ハチミツ、リンゴの優しい甘みに、緑茶のようなクリーンな余韻とアーモンドの香ばしさが調和します。ブルボン種特有のエレガントな酸味と自然な甘さのバランスが楽しめます。
現在、中煎りのみで焙煎させていただいております。
おすすめの淹れ方
このコーヒーの持つエレガントな甘みと複雑な香味を楽しむには、ペーパードリップがおすすめです。
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お湯の温度は88~92℃が理想的
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30秒程度の蒸らし時間で、豆の持つ甘みを最大限に引き出せます
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ゆっくりと丁寧に注ぐことで、チョコレートとハチミツの甘みが際立ちます
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フレンチプレスを使用すると、より濃厚でリッチな味わいを楽しめます
エスプレッソベースのドリンクにも非常に相性が良く、ミルクとの組み合わせでカフェラテにすると、まろやかで上品な一杯になります。